11月1日(土) 伊予灘のタチウオ釣り

今回は西へ。


伊予灘もタチウオシーズン突入したようで

数はそれほど出ていないものの

前回の小潮まわりでは指6本7本サイズのタチウオが姿を現したとのこと。

1本でいいからドラゴン級を釣りたいものだが。


お久しぶりです 海人さん。



前日は一日を通してポツポツ…と退屈しない程度に釣れているようだ。

いい人で20本くらい。


ジギングでもテンヤでも釣れるのだが

テンヤで釣る方が断然型がいい。


ということで 今日は ジギングを封印して タチウオテンヤ一本勝負。


今年の1月にテンヤでタチウオ釣ってから

テンヤで釣るのは今回で3回目。

いろいろと試したいことをやってみよう。


イワシをくくりつけたテンヤという特殊な仕掛け。

トリプルやアシストフック付けたり ダブルフックにしたり

タコベイトやワーム付けたりするのもありかと思うが

余分な物は排除してシンプルに。



エサ釣りの重要なポイント。

イワシの付け方が雑だと 釣果にかなり差が出てしまう。


・頭をしっかり固定し、まっすぐに付けること。

・タチウオが噛みつく胴体(腹)の部分はできるだけワイヤーを巻かないこと。


イワシは身が柔らかいので 完全に解凍してしまうと付けられない。

冷凍または半解凍状態でつけられるように

できれば魚とは別にしたエサ用クーラーに入れるように。




出航後 30分ほど走って ポイント到着。




テンヤ釣りの基本(セオリー)は底から微速で巻き上げ

コツン という前アタリがあっても合わせずそのまま巻き続け

グッと押さえ込むアタリで竿を大きくシャクって掛け合わせるというもの。


今回はそのセオリーを全く無視?


まず最初は 超早巻き&ストップ作戦。

底から10mはスルーして 底から15〜20m付近を重点的に攻める。

竿は動かさず リールのハンドル高速5回転&ストップ10秒

2.5m刻みに4セット、反応なければ10m落として その繰り返し。


タチウオがいれば 止めた直後から5秒以内に前アタリがある。


立ち泳ぎをしているタチウオの立場で考えると

自分の顔の横を高速でイワシが通過し

ん?と思ったら ちょっと上で止まっているから パクッって感じ?


竿先(テンヤ)を一切動かさずにアタリをとるところはメバル似ている。

そのあとの重みのあるアタリをとらえて おもいっきり合わせると

根掛かりしたような感触で竿が肩の位置でとまる。



指4本サイズがテンヤのレギュラー。

地元スーパーでも これ1本で1000円は下らないとか。


朝からいい感じで当たってくる。

スカ合わせして もまた3m落として早巻きストップでヒットしてくる。


活性が高いときの竿先のテンションが抜ける食い上げアタリも多い。

そんな場合は素早く糸ふけをとりながらの巻き合わせ。

この食い上げアタリをいかにフッキングできるかが釣果を伸ばすコツ。



朝イチ 活性が高かったが

徐々にアタリが遠くなった。




潮が緩んでくると またアタリが出始め

一流しごとに当たってくる。



狙いのドラゴンはいないが

指4〜5本の同じくらいの太さのタチウオがよく掛かる。


イワシ10匹で タチウオ10本釣れた。

イワシは60発以上あるので この調子なら50本?


同じパターンで釣れ続くほど甘くなく アタリもへってきた。


ミヨシで船頭さん似のイケメンの息子さんが

竿をシェイクさせながら誘って掛けている。


釣れている人のパターンをいただき。

カワハギ釣りの誘いのように竿先をシェイクしながらタナを探っていく。

これまたシェイクを止めてテンヤを静止させた直後に当たってくる。


シェイクで反応しなくなると

わざとラインスラッグを出しながら大きく竿をしゃくって

テンヤの動きを大きくして誘う。


しゃくって止めたときに ティップがコクンと入る。

ほとんどティップランみたいな感じ。



ジギング船 ほとんど全船集合?


タチウオのポイントは数多く存在するようだが

昨日 ある程度釣れているので

他の船も別のポイントを回るというリスクをあえて冒さず

この辺りで一日やりきるようだ。


水深は90〜60m。

最初に底取りしたら15mほど巻き上げ そこから誘いを入れる。

ヒットした瞬間 カウンターの水深表示を確認して

次は底まで落とさず その水深の5m下から誘いを入れる。

(50mでヒットしたら 次は55mまで下ろして 45mまで誘う)

水深が浅くなっていくのであれば どんどん上まで誘っていく。

水深80mで底から40mほどで当たってくることもあった。



タチウオはイワシの腹を突き上げるように



ピンポイントでここに噛みつきにくる。


イワシの大きさによって 頭を落として付けたり

少し後ろ側にずらして付けたりするなどの工夫が必要。


そして 噛みつきにくる腹にはできるだけワイヤーを巻かないこと。

目の良いタチウオはワイヤーを嫌い アタリが極端に減ってしまうので。


日が傾き、夕マヅメのゴールデンタイムに近づいてきたはずなのに

アタリが出なくなった。

コツッという前アタリはあるものの 本アタリにつながらない。

タチウオがいないのではなく テンヤ仕掛けが見切られているようだ。


食わぬなら…無理矢理にでも活性を上げてもらうために

最後は電動ジギング?で勝負。

速度表示7〜8の中速で巻き続けながら

竿を大きく素早くジャカジャカシャクって3m刻みでストップを入れる。

ストップ直後やジャカジャカ巻きの途中でドン!

ハマチパターンでアタリをとる。



フックが1本なので 掛かりはジギングより悪いが

パターンをつかめばポンポンポンと連発。


大きな時合いはなく 終日ポツポツ拾い釣り。


バラしや掛け損ないなど反省すべき点も多かった。


16:30 終了



夕暮れの伊予灘をあとに。


テンヤ釣りなのに スローな誘いは一切せず

テンヤの動きにメリハリ付けて ほとんどジギングのような釣り方をしていた。


全ての釣りには通じるものがあると実感できた一日であった。



指6本7本の群れは抜けてしまったのか

超大物はヒットしなかったが

試したかったことをいろいろやってみて

使えそうなメソッドをいくつか発見できたのが 本日最大の収穫かも。


シンプルで簡単そうなタチウオテンヤ釣り。

でも 意外と奥が深い … というか 深すぎる。



本日の釣果 タチウオ 〜105cm 31本